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多汗症
4.多汗症の手術治療
- ■当院の多汗症治療
- 塩化アルミニウム液の外用、イオントフォレーシス、カウンセリングなどの保存的治療もありますが、いずれも持続的な効果や十分な効果は得られないことが多いようです。
当院では最も効果・根治性の高いと言われている胸部交感神経切除術という手術を行います。この手術は胸腔鏡手術で、小型カメラで胸腔内を見ながら、もう1本の操作器具を用いて神経を切除します。
- ■手術方法
- 脇とその下に5mmの細い筒(トロッカーといいます)を2本挿入します。胸腔内をカメラ[1]で確認しながら、肺を一時的にしぼませ、第3,4胸部交感神経(T3,T4)を確認します。電気メスもしく超音波凝固切開装置[2]を用いてT3,T4を切離します。肺を膨らませて、トロッカーを抜去し、閉創して手術を終了します。
手術時間は片側約10分程度です。手術痕はほとんど目立たなくなります。
- ■手術後は?
- 翌日の胸部レントゲン写真に問題がなければ退院できます(一泊二日の入院)。
*ただし合併症の発生により入院日数が延びることもあります。
- ■手術の副作用 ~代償性発汗
今まであまり気にならなかった部位(背中,腹部,大腿部,膝の裏側など)の発汗が増加します。
手術により減少した汗の量に比べはるかに多くの発汗がみられることがあります。エアコンの効いた涼しい部屋にはいると代償性発汗はおさまります。つまり温度依存性の発汗です。
代償性発汗に対してリバーサル手術も報告されていますが、日本でできる施設は限られており、またその効果は十分でないこともあります。
- 頭部、手、首の後ろから背中の上半身にかけて常に熱がこもるようになることもあります。
- 顔面の発汗が少なくなる事に違和感が生じる場合があります。
- 手のひらの乾燥感が強く感じられ、本をめくるときなど日常生活で不便を感じる場合もあります。
- 片側手術では顔面の発汗や赤面が術側で減少するため左右差が生じ違和感となることもあります。両側手術の場合でも左右の効果に差が生じる場合があり違和感が残る場合があります。
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